ロボアメフトに燃やす青春 目指すは全国初勝利 南部工高・製作部


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高校生ロボットアメリカンフットボール沖縄大会で優勝し、全国大会に挑む南部工業高校ロボット製作部員たち=1月15日、沖縄市の美里工業高校(佐喜眞直樹教諭提供)

 【八重瀬】「知」を結集して製作した無線操縦式のロボットがコートでぶつかり合い、激しくボールを奪い合う「ロボットアメリカンフットボール」。ことし1月に開かれた第10回高校生ロボットアメリカンフットボール沖縄大会で、7チームの中から南部工業高校のロボット製作部が初優勝を手にした。2月21日に神奈川県で開催される全国大会での初勝利を目指し、チームはロボット製作や戦術構築に青春を燃やしている。

 全国に挑むのは3年生の澤田石良太さん、仲門克則さん、金城宏雅さんと2年生の金城元太さん、1年生で紅一点の上原利穂さんの5人。顧問は佐喜眞直樹教諭だ。
 昨年は県大会で3位、全国大会では初戦敗退と悔しい結果に終わった。佐喜眞教諭は敗因について「パワー重視のロボットで挑んだが、試合中に故障が相次いだ」と振り返る。前回の反省を生かし、ことしは「頑丈で壊れないロボット」をテーマに、一から製作に取り組んだ。
 ロボットはメンバーそれぞれの工夫が施された唯一無二のもの。澤田石さんは「アームを前に出してボールが入りやすい空間をつくった」と話す。金城元太さんは「アームの先端に鉄板を張り付けて、ボールを取りやすいようにした」と語った。
 スピード重視で軽量型のロボットを製作した金城宏雅さんは「前回の大会ではボコボコにされて悔しかった。今回こそは絶対に勝ちたい」と意気込む。
 仲門さんも「全国の強豪校に自分たちの技術が通じるか分からないが、どこまでやれるのか試してみたい」と期待を膨らませている。
 同部初の女性部員の上原さんは「ポイントゲッターとしての役割を果たしたい。チームの力があれば勝てると思う」と力を込めた。