【アメリカ】着物の本質 世界に 押元末子さん、新ブランド設立


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
新年の抱負を語るキモノSKの押元末子社長(右)と寺内健太郎代表の2人=1月14日、ロサンゼルスの隣接都市ウオールナッツ市の寿司レストラン・ニンジャ

 2015年6月にこれまでのスエヒロ・エージェンシーの屋号を「キモノSK」に変更、新スタートを切った押元末子さん(55)。寺内健太郎さん(35)と2人でさらに将来の躍進を期し、まい進を誓った。

 押元さんが衣装デザインとファッションデザイン、ファッションスタイリスト、着付け師を担当。社長を兼任し、山野流着装教室アメリカ支部事務局長として着付け講師を育てている。着付けは23年、デザイナーとして3年の経歴を持つ。
 代表者を務める寺内さんが事務の全て、フォトグラファー、ウェブサイト、旅行の手配・準備などを担当。2人で事業推進を図っている。寺内さんは「わが社はアメリカから世界の新着物市場を開拓すべく、ハリウッドのエンターテインメント業界に重点を置いている」と強調する。
 共同で進める事業は貸衣装レンタル、結婚式や七五三のお祝いの着装、ハワイ、シカゴ、ブラジルなどの海外からの要請にも応えている現状だ。
 昨年ドレスブランド「SUEKO」を立ち上げた。ことしは着物ジャケット、着物ドレス、洋服、イブニングドレスなどにも改良を加え「着物の本質を沖縄の着物工房を回って素材に取り入れて世界に広めたい」と押元さんは抱負を語る。SUEKOでは日本から洋裁経験者のインターンも募集して、人材育成に励んでいる。(当銘貞夫通信員)