芸能シアター供用遅れ 県、浦添市との調整で影響


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 旧県立郷土劇場に代わって県が整備する「文化発信交流拠点(県立芸能シアター)」で、2017年度末の供用開始目標が遅れる見通しとなっている。国立劇場おきなわ周辺の整備予定地が浦添市の都市緑地に定められており、都市計画変更などの調整に時間がかかっている。県文化振興課は「できるだけ早く取り組む。公園の機能を失わずに施設にも必要な機能を盛り込みたい」としている。

 整備地は劇場横の組踊公園に造るA案と浦添市産業振興センター・結の街北側に造るB案の2案。いずれも浦添市が都市計画法に基づき定めた緑地(都市緑地)となっている。
 23日の県議会代表質問で前田光幸文化観光スポーツ部長は「引き続き調整し早期に整備場所を決定したい」と述べた。
 基本計画によると、シアターは2階建てで延べ床面積3千平方メートル。110~160席の複数の稽古場兼劇場(スタジオ)などを備える。