県人口の増加率全国一 143万4138人 15年国勢調査


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤

 県統計課は26日、2015年国勢調査(15年10月1日現在)の県内分の速報値を発表した。県人口は143万4138人で、前回の10年調査に比べ4万1320人(3・0%)増加した。人口増加率は前回調査の2・3%を0・7ポイント上回り全国一高かった。沖縄が人口増加率で全国首位になるのは1920年の統計以来初めて。

 国勢調査上、県人口が初めて140万人を超えた。人口は50年以降は増加傾向にあるが、80年から伸びは鈍化している。世帯数は55万9744世帯で前回調査から3万9553世帯(7・6%)増えた。1世帯当たりの人数は2・56人で前回より0・12人減り、70年以降減少を続けており、世帯の小規模化が進んでいる。
 41市町村別にみると、24市町村で人口が増加し、17市町村で減少した。人口増加率が最も高かったのは与那原町の12・9%で、与那国町11・2%、中城村10・0%と続いた。人口増加数では沖縄市の9066人が最も多く、次いで宜野湾市4369人、浦添市3934人だった。
 人口減少率は粟国村が17・7%で最も高く、伊平屋村10・6%、伊江村10・0%が続いた。人口減少数が大きかったのは宮古島市の843人、久米島町758人、伊江村475人となった。世帯数は30市町村で増加し、11市町村で減少した。世帯増加率は与那国町で51・5%と最も高かった。