【ロサンゼルス】日系人支援に新拠点 リトル東京SC


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リトル東京サービスセンターのサウスベイオフィスの開所を祝う村土博子コーディネーター(左から5人目)とディーン・マツバヤシ事務局長(同6人目)、坂本安子部長(同7人目)ら=2月19日、ガーデナ市の日系文化センター

 大ロサンゼルス圏において35年以上にわたり社会福祉サービスを提供している非営利団体のリトル東京サービスセンターがこのほど、日系人が多く住むサウスベイエリア(ロサンゼス南海岸地域)のガーデナ市にオフィスを開設し、便宜が図れるようになった。

 提供するサービスは、高齢者支援、家庭内暴力の被害者への支援、ソーシャルサービス、児童虐待防止、メンタルヘルス・カウンセリング、就学前児童教育、低所得者住居建設、青少年プログラム、コミュニティー経済開発―など多岐にわたり、日系社会の生活環境改善に取り組む。
 リトル東京サービスセンターのサウスベイオフィスはガーデナ市の日系文化センター内に設置され、北米沖縄県人会センターのすぐ近くにあることから、北米沖縄県人会員にとって重宝がられるに違いない。
 2001年12月に沖縄の高校生・新崎進悟さんが、難病「拡張型心筋症」の病のためUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で心臓移植の手術を受けた際、北米沖縄県人会や多くの団体の支援があり手術は成功した。その際、リトル東京サービスセンターのソーシャルサービスの坂本安子部長らが「進悟基金」を設立し1万4千ドル(約200万円)を支援した。坂本部長は現在でもサービスセンターで活躍しており、5月には引退する。
 サウスベイオフィスの運営を任されている村土博子コーディネーターは「日本語が主体の戦後移民のコミュニティーやグループのお世話を積極的に行う計画で、沖縄系の人々の利用を歓迎する」と語った。
(当銘貞夫通信員)