【うるま】沖縄戦の終結直後、食糧難に遭った沖縄を救おうとハワイの県系人が豚550頭を贈った史実を後世に伝えるため、うるま市民芸術劇場の敷地内に記念碑が完成した。県民や企業などから約780万円の寄付が集まり、建立された。「海から豚がやってきた」記念碑建立実行委員会の新垣秀彦委員長(県知事公室秘書広報交流統括監)が2月22日、県庁で開いた記者会見で発表した。
この史実を基にした音楽劇「海はしる、豚物語」が5、6の両日、うるま市民芸術劇場響ホールで上演されることに合わせて、5日午後4時半から同劇場前で除幕式を開く。
会見で新垣委員長は「258件の寄付があり、記念碑はもちろん、子どもたちへの教材費などを含め、当面の予算を確保できた。地域でなじみ深い勝連トラバーチンを用い、史実をイメージできるデザインで建立した」と感謝した。
島袋俊夫うるま市長も「記念碑と音楽劇で、ハワイとウチナーンチュの絆を後世に伝えていきたい」と述べた。除幕式は5日午後4時半から、響ホール前で行う予定。
記念碑についての問い合わせは県知事公室広報交流課(電話)098(866)2020。音楽劇は2回公演で、開演は5日午後7時と6日午後3時。公演の問い合わせはうるま市民芸術劇場(電話)098(973)4400。
英文へ→Memorial monument of “Pigs from the Sea” conveys bond between Okinawa and Hawaii