沖縄の不登校、全国ワースト　いじめや暴力行為の件数も増　小学生千人当たり

　全国国公私立学校のいじめ認知件数や不登校者数を調べる、2022年度の文部科学省の問題行動・不登校調査の結果が4日に発表された。不登校者の千人当たりの人数が、沖縄は小学生が25・3人で、全国平均17人を上回り全国ワーストだった。中学は63・9人（全国平均59・8人）、高校は25・5人（同20・4人）で、小中高全て全国平均より多かった。県内小中高校の不登校者数は計6853人で、前年度調査より1567人増えた。小中の不登校者数は過去最多。

　沖縄の不登校者数の内訳は、小学校2567人（前年度比664人増）、中学3195人（同663人増）、高校1091人（同240人増）。県内不登校者で90日以上欠席している人は、小学校で975人、中学で1692人、高校で194人だった。

　いじめにより重い被害が疑われる「重大事態」は、県内小中高・特別支援学校で計31件で過去最多だった（同6件増）。そのうち、命や心身に重大な被害が生じた疑いがある1号重大事態は18件あった。小中高での暴力行為の発生件数も過去最多で2983件（同927件増）。いじめの認知件数は小中高・特支校で計1万4139件（同2588件増）だった。増加について半嶺満県教育長は「積極的な認知が要因」とコメントした。（嘉数陽）