沖工高の新垣さん、ジュニアマイスター日本一


この記事を書いた人 志良堂 仁
経済産業大臣賞を受賞した新垣賢悟さん(中央)と理事長賞を受けた下野貴大さん(右)、根路銘武仁さん=8日、那覇市の沖縄工業高校

 工業系の資格取得やコンクールなどの活躍を点数化して表彰するジュニアマイスター顕彰制度(全国工業高等学校長協会主催)で、沖縄工業高校3年の新垣賢悟さん(18)が最高位に当たる経済産業大臣賞に輝いた。同校からは3年ぶり。同校3年の下野貴大さん(18)と根路銘武仁(たけと)さん(18)は全国工業高等学校長協会理事長賞を受けた。3人は支えてくれた人に感謝した。

 新垣さんは、高校生の合格は難しいとされる国家資格「公害防止管理者水質1種」を初受験で取得したほか、第22回コカ・コーラ環境教育賞などを受賞。技術科教諭を目指す新垣さんは「これまでは教わる側だったが、今度は教える側になれるよう成長したい」と目を輝かせた。
 下野さんはAランクの高圧ガス製造保安責任者乙種化学の資格取得などが評価された。製造業の県外企業に就職する下野さんは「できるだけ早く一人前の技術者になりたい」と語った。
 根路銘さんはAランクの甲種危険物取扱者の資格などを取得。消防士を目指して専門学校へ進学する。「東日本大震災で人命救助する消防士を見たことがきっかけ。市民に信頼される消防士になりたい」と話した。
 3人は1、2年生のときに指導してくれた森山俊寿教諭に「『やってやったぞ』と伝えたい」と口をそろえた。