有料

陸自オスプレイ、21日にも石垣飛来 日米共同訓練 県は自粛要請


陸自オスプレイ、21日にも石垣飛来 日米共同訓練 県は自粛要請 陸上自衛隊が報道陣に公開したV22オスプレイ=7月22日、千葉県の木更津駐屯地
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 14日から始まる陸上自衛隊と在沖米海兵隊などとの共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」で、防衛省・自衛隊は、陸自の輸送機V22オスプレイの新石垣空港(石垣市)への飛来計画について21日を軸に調整していることが10日、複数の関係者への取材で分かった。県内初飛来となる。11日にはCH47大型輸送ヘリコプターが新石垣空港に飛来する予定。

 新石垣空港へのオスプレイ飛来計画が公表された段階で、県は自粛を要請していた。

 陸自は必要性を訴えて計画を変更しなかった。関係者によると、21日飛来については県に打診している。一方、県によると、まだ正式な使用申請は出ていない。

 県によると、陸自オスプレイに先立って11日に自衛隊のCH47輸送ヘリが新石垣空港に飛来する計画について県に使用申請が出ている。訓練開始に向けた準備とみられる。

 また、陸自のCH47が与那国空港を使用する可能性も高まっており、防衛省は県に打診した。駐屯地内のグラウンドが空いていれば使用する予定だったが、グラウンドには北朝鮮の衛星打ち上げに備えて地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が展開している。撤去されなければ、与那国空港を使用するとしている。県は与那国空港使用についても自粛を求めている。

 陸自のオスプレイが新石垣空港を使用するのは、日米共同の衛生訓練の一環で、自衛隊員らが前線で負傷したと仮定して新石垣空港でオスプレイに乗せる。

(明真南斗、與那原采恵、知念征尚)