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愛あふれる 最後の夜 FLiP

 5日の東京ライブで活動を休止した県出身バンドFLiPの沖縄ラストライブが1日、那覇市のOutputで開かれた。多くのファンが詰め掛け、Outputの史上最大動員を記録。ファンへの思い、沖縄への思い、音楽への思いがあふれる熱い夜となった。


鋭いクールなギターを聞かせるYuko

感情を乗せて力強く歌うSachiko

 「Oh Darling!」で幕開け。メンバーの「ただいま」にファンが「おかえり」と応える。アップテンポの曲が続くが、序盤は拳を上げるのは半数ほどで寂しさをこらえるようにステージを見詰める人も多かった。
 活動休止が発表された後、Outputやバンド仲間の熱意で沖縄ライブが急きょ実現した。「その大切な仲間」に向けて「You」をしっとりと歌う。ライブ前日にインターネットで発表された結成10周年を記念する曲「Rainbow」は前に進もうとする力強い曲だった。
 「平成ジュラシック」でYuumiが「もっと楽しい思い出をつくりたいんだ!」と前に出るとフロアは最高潮に。4周年を迎えたOutputに向けて「おめでとう」と観客とのコール&レスポンスを繰り返す。ステージ前に呼ばれた上江洲修店長は「FLiP最高!」と応えた。


安定したベースでメンバーを支えるSayaka

小柄な体から激しいリズムを繰り出すYuumi

 終盤、Sachikoが「表現したい人は1人で歌うためにやっているんじゃない。誰かに伝えたくて歌っているんだとあらためて感じた」と切り出した。「今流している涙はうれしい涙。私たちは歩みを止めるけど沖縄の音楽シーンがもっと盛り上がってほしい」と期待を込めた。
 アンコールは「生まれ育った沖縄にささげる歌」の「茜」、FLiPらしい激しいナンバー「カザーナ」で終幕。「私たちもかっこよく生きるからみんなもかっこよく生きて」と再出発への決意を示した。
文・伊佐尚記
写真・大城徹郎