18世紀中ごろに琉球王府が作成した測量図「琉球国之図」1巻(県立図書館所蔵)と「間切(まぎり)図」7枚(県立博物館・美術館所蔵)が国の重要文化財に指定されることが11日決まった。国の文化審議会文化財分科会が同日、馳浩文部科学相に指定するよう答申した。近く官報に掲載される。県内の歴史資料で国の重要文化財指定は2005年の鎌倉芳太郎資料以来11年ぶりで、国宝を含めると今回で4件目。国の重要文化財としては148件目の指定となる。
測量図は広域行政単位だった間切ごとに色鮮やかに色分けされ、間切内の村々や道筋や御嶽などが図示されている。琉球国独自の測量技術による点が注目されており、沖縄島や周辺の島々の地形や地名を網羅的に記している。琉球の歴史や測量史などにおいて、学術的価値が高いものとされている。
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