9月30日、10月1日、高知県宿毛市の宿毛湾一帯で「第11回シマノ ジャパンカップ クロダイ(チヌ)釣り選手権全国大会」が開催された。沖縄県予選を勝ち抜いた濱川翔伍選手は大会前から現地入りして2日間クロダイを狙ったが、クロダイは数枚しか釣れず、餌取りの対策に悩まされながらも、本番に臨んだ。
1回戦は前年度優勝者の波多江選手と対戦し、お互いクロダイの釣果なしの引き分け。2回戦はダルマ横というポイントに渡り、対戦相手に大差を付けて快勝。このポイントの釣れる癖が分かったのが決勝の際に生きた。翌日の3回戦もクロダイを順調に釣り上げ、予選2位に躍り出た。
決勝戦は予選2位の濱川選手と予選1位の下西ノ園選手の2人で争われた。幸運なことに2回戦で乗ったポイントだったので、濱川選手は開始10分もたたないうちに最初の1尾を釣り上げると、その後もコンスタントに3尾クロダイを釣り上げ、総重量4011グラムと、総重量1095グラムの下西ノ園選手に勝利し、優勝を決めた。
濱川選手は、今回、優勝できたのは日頃支えになっている家族や、長期休暇も快く送り出してくれた職場の皆さん、切磋琢磨(せっさたくま)しながらお互いを高め合っている釣り仲間のおかげだと語った。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)