琉球釣遊会の嘉陽田章浩さん。6月22日、釣り仲間と2人で山原のマル秘ポイントで午前0時から竿(さお)を出した。午前1時ごろに釣り仲間が70センチオーバーのアカナーを2匹連続で釣り上げた。次は自分の番と意気込み、60号のハリスに大きめにカットしたトカジャーを針に付け、投げ込んだ。午前2時前、前当たりなくガーラ竿が一気に海面へ突き刺った。一瞬で根に入られた。渾身(こんしん)のパワーで竿を曲げ込んでいると5分後、魚が動き出し、さらに強烈な引きで再度手前の根に入られた。諦めずに魚が動くのを待つこと10分、魚が根から一瞬動いたのを逃さず、海面に引き上げた。これが底物魚では自己記録更新となる82センチ・9.35キロの大型アカナーだった。
高校2年生の土内雄乃真さん、2年前にGT(ロウニンアジ)らしき大物にラインを切られてから、月1のペースで西崎のポイントに通った。6月28日も仲間2人とGTを狙い夕方から竿を出した。夜間はアタリもなく朝を迎え、フカセ釣りで25センチのイスズミを釣って、それを餌に水路に仕掛けを投げ込んだ。午前9時ごろにラインが動いている感じがして合わせると、水路沿いを50メートルほど走られた。30分ほどで足元まで寄せた。引き上げたのが22キロのGTだった。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)