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FEC、初のネタアルバムを配信 21、22日に30周年公演 うちなーの笑い詰め込む


FEC、初のネタアルバムを配信 21、22日に30周年公演 うちなーの笑い詰め込む 来場を呼びかけるFEC所属のお笑い芸人・知念だしんいちろう(左)と知念臣悟兄弟=13日、琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 演芸集団FEC(フリーエンジョイカンパニー)が18日、初のネタアルバム「FECお笑い全集」(テイチクレコード)を配信リリースした。アルバムは今年創設30周年を迎えたFECの芸人総勢30組のネタ、沖縄(うちなー)の笑いを詰め込んだ。21、22日に那覇市で記念公演も行う。

 アルバムは、創設者の山城達樹と渡久地政作のお笑いコンビ「ファニーズ」のライブ音源の掘り起こしや、山城の実弟・山城智二と当銘正典の漫才コンビ「ふんだりけったり」から若手までのネタを収録した。

FECの初アルバム「FECお笑い全集」のジャケット
FECの初アルバム「FECお笑い全集」のジャケット

 お笑い芸人の知念だしんいちろうは「音声だけで伝わるのかなと思ったが、それぞれ各芸人の匂いが伝わる感じになった。聞き比べも面白い。お気に入りのネタが見つかってもらえるとうれしい」。弟の知念臣悟は「皆さんがどのタイミングで聞いてくださるか気になっている」と笑顔で話す。

 26歳で急逝した山城達樹の一生を描いた、ドキュメンタリー映画「ファニーズ」が19日まで公開されている。当時を知らない、若い世代からも反響が寄せられているという。「1人の芸人の生き方、生きざまを通してこれからやりたいことや夢、生き方にも影響を与えていると感じる」と2人は振り返る。

 2002年に知念だが先に事務所に入り、臣悟が04年に入所した。知念だは「30年の間にも、節目の度に赤字をつくり、5年かけて解消しての繰り返しみたいなことやってきた。芸人の事務所としては面白い。30年はまた新たなスタート。節目の度に思うが、今いるメンバーやスタッフが一番強くて面白い。30年でやっとアルバムが出せた。形に残るものが生み出せている」と穏やかに話した。アルバムは税込み1980円。

 (田中芳)


 旗揚げ30周年記念公演が21、22の両日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールで開かれる。21日は午後6時、22日は午後3時開演。各日で出演者が異なる。入場料は両日とも一般前売り1500円、当日2千円。高校生以下は前売り千円、当日1500円。問い合わせはFECオフィス電話098(869)9505(平日午前10時~午後7時)。各芸人の公式SNSからダイレクトメッセージを送る方法でも予約できる。

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