プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは25日、沖縄アリーナで川崎ブレイブサンダースと今季第7戦を戦い、66―87で敗れた。前半、第1クオーター(Q)の序盤は強度の高い守備で川崎の得点を抑えた。しかし、次第にサイズのミスマッチを突かれ、インサイドで得点を重ねられて31―50で折り返す。後半に入って第3Qではカール・タマヨが守備で相手からボールを奪い、得点につなげる場面が何度も見られ、点差を縮めた。しかし、第4Qはキングスが得点を伸ばせないまま川崎に逃げ切られ、ホーム開幕戦の勝利はならなかった。キングスの次戦は28日午後6時5分から、沖縄アリーナで富山グラウジーズと対戦する。
キングスの武器であるリバウンドなどインサイドの強さは、川崎の高さにかき消されてしまった。ホーム開幕戦を勝利で飾れず、桶谷大HCは「21得点差という、ホームで恥ずかしい試合をしてしまった」と悔しさをにじませた。
得点源として活躍していたヴィック・ローをけがで欠いているキングスは、攻守でサイズが小さくなってしまった。守備では外からシュートを決める川崎のビッグマンに、アレン・ダーラムやアレックス・カークが引っ張られてしまった。シュートが落ちてもリバウンドが取れず、川崎にセカンドチャンスを与えてしまい、得点を重ねられた。いつもは優位に立つリバウンドも相手に10本多く取られ、ペイントエリアでの得点が川崎の46点に対してキングスは22点と伸び悩んだ。
攻撃では今村佳太が19得点とチームを引っ張り、守備で体を張り続けた松脇圭志は3点弾4本を決めた。一方、パス回しを多くしすぎ、ターンオーバーを起こしてしまう場面もあった。逆に、ボールを保持しすぎて、相手の守備に囲まれる場面も多かった。
ローが抜けたことによる攻守の影響は明らかだ。松脇は「守備で守り切れずに得点され続けたのが敗因」と振り返る。「彼(ロー)が抜けて、得点源は減ると思う。自分を含めて日本人選手が補っていく必要がある」と次戦に向け、前を向いた。
(屋嘉部長将)
川崎 6勝1敗
87―66(29―23,21―8,20―27,17―8)
キングス 5勝2敗
相手にペース渡した
桶谷大HC(キングス)の話 川崎にキングスのキーとなるプレーや選手をしっかり抑えられ、いいディフェンスができていても相手にペースを渡してしまった。やるべきことはある程度できていたと思うが、質の部分で相手に上回られてしまった。負けた代償は大きく、より成長していけるようにしたい。
一戦一戦集中する
佐藤賢次HC(川崎)の話 守備とリバウンドを軸に準備してきてやってきたことを選手が表現してくれて、いい試合を作ることができた。まだまだ細かい課題はたくさんある。一戦一戦集中し、きょうのような試合をして成長していきたい。