キンザー倉庫群のトリイ移転 読谷村長「基地容認」を否定


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トリイ通信施設への倉庫群移転に関し、村の姿勢について述べる石嶺伝実読谷村長(左から3人目)=19日午後、読谷村文化センター中ホール

 【読谷】読谷村(石嶺伝実村長)の米陸軍トリイ通信施設に浦添市牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の倉庫群などを移転する計画に関し、読谷村は19日、村文化センター中ホールで説明会を開いた。説明を受けた参加者からは米軍基地に対する村の姿勢などについて、批判や懸念の声が上がった。

 説明会には約120人が参加。経緯説明では米軍再編や統合計画の内容と推移、移設される施設などについて述べられた。再編交付金については、11日に4172万6千円の交付が決定したことの説明があった。質疑応答では参加者から「移設を受け入れたことは基地容認、機能強化ではないか」「村民への通知が遅い」「環境への配慮はどうなっているか」など、多くの質問や意見が上がった。
 石嶺村長は交付金を受け取ることについて「基地被害の是正に取り組むためだ」とし、「沖縄経済発展の最大の阻害要因は米軍基地であるという認識は変わらず、交付金の受け取りが基地の容認を意味するわけではない」と強調した。