【今帰仁】東日本大震災の犠牲者を悼み、地域防災について考えるイベント「3・11メモリアルサービスやんばる~絆~2016」(東日本大震災3・11をやんばるから考える実行委員会主催)が11日、今帰仁の駅そーれ前駐車場で開かれた。フィナーレにはキャンドルで絆の一字をかたどり、震災で犠牲になった人たちに黙とうした。
イベントでは、地域防災を考えるパネルディスカッションがあり、本部町今帰仁村消防組合消防本部消防司令補の澤岻博光さん、本部署警備課長の前光一郎さん、宮城県仙台市で被災し今帰仁村に移住した富樫麻弥さん、湧川青年会の山城響さんの4人が登壇した。
富樫さんは保育士として勤務中に仙台で震災に遭った。「子どもたちがパニックになり、動けなくなった」と振り返り、「日ごろから家庭で震災が起きた時のことを話していた方がいい」と強調した。
前さんは「災害が起きた時は地域の横のつながりが必要」と話し、訓練の重要性を指摘した。