沖縄闘牛界、最強の称号はどちらに? スター牛同士、バブル×新力Babyの対戦


沖縄闘牛界、最強の称号はどちらに? スター牛同士、バブル×新力Babyの対戦 第119回秋の全島闘牛大会、シーの1番、バブル×新力Baby
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 全島一決定戦(県知事杯)は闘勢琥珀の徳之島へのトレードによって空位となっている王座を、5連勝無敗のバブルと10連勝無敗の新力Babyで争う。両牛は沖縄を代表する生え抜きの花形牛であり、闘牛ファンの人気を二分するほどのスター牛だ。

 バブルはトガイー角を使い、全体重を乗せた強烈なカケ技を得意とする。父は沖縄、徳之島で活躍した元軽量級王者琉仁謝名親方だ。2022年6月の初戦をちゃんちゃんと対戦し3分15秒で白星スタート。続いて美剣龍、南星朱蘭、目手久青年団アヨー、イーグル王に勝利している。とりわけ評価を上げたのが、春の全島大会でカケ技の名手、南星朱蘭との一戦だ。南星朱蘭のカケ技をものともせず逆にバブルがカケ技で一気に押し込み勝負を決めた。この南星朱蘭との対戦タイムこそ7分1秒だが、他はすべて短期決戦で制しているのをみると、その攻撃力と決定力は群を抜いているのではないだろうか。

 対する新力Babyはかわいらしい名前からは想像できないような破壊力満点のカケ技からの腹取り速攻を得意とする。こちらも中量級で活躍した人気牛・梨夢神を父に持つ優良血統だ。20年の優琉神炎炎嵐との初戦を皮切りに10連勝の快進撃が続いている。そのなかでも注目したいのは今年1月の刃誡皇との対戦だ。元中量級王者が手も足も出ないほどの圧倒的な攻撃で、わずか4分足らずの完封勝利は圧巻だった。その他に全勝工業カキヤーとは20分弱の長期戦の経験もある。全島大会初出場にして全島一決定戦の大一番の舞台で、いつも通りに躍動して大輪の花を咲かせることができるか。

 両牛ともカケ技を軸に攻撃を展開していくことから、どちらの首力が上回るかが勝利の鍵を握りそうだ。果たして沖縄闘牛界の最強の称号はどちらの手に。

バブル
新力Baby