収容所跡の収骨も必要 具志堅さんら講演


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(左から)具志堅隆松さん、上原源栄さん

 名護市の辺野古新基地建設反対を掲げる那覇市の「安里・大道・松川の島ぐるみの会」は26日、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表と、1950年代に沖縄で米憲兵隊に勤めていた元高教組委員長の上原源栄さん(85)を招いた講演会を那覇市安里一区公民館で開いた。約50人が参加した。

 具志堅さんは、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブにあった大浦崎収容所について「死亡者名簿はないが、遺族が県に申告した死亡場所の記録によると少なくとも300人余が亡くなっている」と指摘。「シュワブは早い時期に基地建設のため立ち入りできなくなった。今も多くの遺骨が埋まっているはずだ」と収集の必要性を強調した。
 宜野座村の福山収容所跡は「宜野座村立博物館が調査しており、もうすぐ収集できるはずだ。中南部だけでなく北部の収容所も遺骨収集すべきだ」と述べた。