最高の恩師に感謝 女子バスケ 元部員が退職激励会


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糸満高、西原高の女子バスケットボール部の元部員に囲まれ、花束を贈られた安里辰雄さん(右)と渡慶次茂さん=3月26日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 【糸満・西原】高校女子バスケットボール部監督として、長年活躍した安里辰雄さん(60)が糸満、渡慶次茂さん(60)が西原を最後に定年退職したことを受け、両校の元部員が3月26日、2人の退職激励会を企画した。

 安里さんは西原、渡慶次さんは糸満にも勤務し、長く指導した。ライバルとして優勝争いをしばしば繰り広げた両校の元部員たちは、恩師2人のため一致団結。那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開いた激励会に元部員と保護者ら約60人が駆け付け、余興や思い出の映像などを披露して門出を祝った。
 2人は指導者生活を振り返り、安里さんは「指導者の一番の喜びは教え子に追い越されることだ。さまざまな出会いを喜び、自分を高めてほしい」とエールを送った。渡慶次さんは「試合に出られない選手がいたり、大会結果を出せなかったりもした。葛藤と申し訳ない気持ちを抱え、怒鳴ることも多かったが、選手はそれでも付いてきた。本当にありがとう」と語った。
 2012~15年に卒業した元部員が企画した。西原高生だった渡口愛子さん(22)は「県内トップクラスの指導者2人を恩師に持ち幸せだった。感謝の気持ちがいっぱいだ」と話した。