同じ校舎で成長 大宜味の小、中が開校式典


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 【大宜味】大宜味村内の4小学校を統合した新たな大宜味小学校(宮城達也校長、児童141人)の開校と、大宜味中学校(石川清一校長、生徒79人)の移転を記念した開校式や移転式典などが3日、村塩屋の埋め立て地「結の浜」の新校舎体育館で開かれた。村教育委員会によると、同じ校舎内に独立した組織の小学校と中学校が置かれるのは珍しいという。従来のPTA組織に、地域住民や企業などを学校の「サポーター会員」とする「PTSA」も発足させる。

 新校舎は小学校と中学校が同じ建物内にあり、運動場や図書室などは共用し、職員室などは小中で別。児童・生徒や保護者、地域住民らが真新しい校舎を見学した。村教委は中学生が小学生の模範となる行動を意識し、小中の教員同士の連携が円滑になる利点を期待している。
 開校式で大宜味小6年の平良琉翔君は「すべてが新しく、わくわくする。素晴らしい学校を造ってくれた皆さんに感謝したい」とあいさつ。新しい校歌や校章、校旗も披露された。大宜味中3年の安里風真さんは取材に「36年間、(前校舎の)海染(かいぞめ)の地で先輩方が築いた歴史を継ぎ、新しい歴史につなげたい」と笑顔を見せた。

4小学校が統合した新たな大宜味小学校の校歌を斉唱する児童ら=3日、同小体育館