【アメリカ】アリゾナに来間の貝殻 ディベルさん私設資料館


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宮古島市の来間小中学校から届いた貝殻などの贈り物=米・アリゾナ州

 アリゾナの広大な砂漠に広がる国立公園に隣接した場所にディベルさん夫婦の私設化石資料館があり、アリゾナに限らず遠くは外国の化石など数々の資料が展示されている。その一角に、宮古島市の来間小中学校から届いた南の島の贈り物が展示されている。

 来間小中フォトプロジェクト(知念安則校長=当時)が縁で、動植物の化石が各生徒と学校に送られたことから交流が始まった。中学校が2014年度に廃校になる前年度、当時小1の砂川世凪君や中3だった砂川進一さんらが化石のお礼として在校生ら7人で集めた来間島の貝殻を送った。その全てが資料館に展示されており、多くの化石の中に児童生徒たちの贈り物が並べられている。
 化石が好きで仕事に夢中な毎日を送っているディベルさんの元に、沖縄の宮古島のさらに小さな来間島の子供たちから海の香りが届けられた。
 ディベルさんは「こんなにうれしいことはない。しかもヘビの抜け殻も丁寧に包装して、『財布に入れておくとお金がたまりますよ』と説明も添えてある。かわいいね」と顔をほころばせた。(比嘉良治通信員)