【アメリカ】沖縄芸能、料理で祝う フェイエットビル県人会20周年


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フェイエットビル市内で開催された、沖縄県人会創立20周年記念祝賀会=2日、米・ノースカロライナ州

 米ノースカロライナ州南東部に位置するフェイエットビル市内で、フェイエットビル沖縄県人会創立20周年記念祝賀会が2日、開催された。同市は陸軍駐屯地があり基地の町として栄えてきた。その地に沖縄県人会が発足したのは1995年。祝賀会の会場には遠くオハイオ州やジョージア州などから総勢450人の来客が集い、県人会手作りのすしや天ぷら、昆布巻きなどの多彩な料理が振る舞われた。

 ステージは「かぎやで風」で幕が開き、宮城流能松会、上村多美子琉舞研究所門下生による「寿の舞」「貫花」などが披露された。また多美子・バーカー先生とカリフォルニア州から駆け付けた宮城流能松会主の2人で踊る「仲里節」では情感豊かに息ぴったりの舞を見せた。
 沖縄から特別ゲストとして来米した「創作芸団レキオス」がエイサーや獅子舞を演じ、観客を魅了した。その他にも地元のエイサーグループの太鼓演舞やバレエ、社交ダンス、民謡の独奏や演歌等の演目が続き、終盤では舞台いっぱいに17人が「マミドーマ」を舞い軽快なリズムと共に会場からの手拍子が響き、最後はカチャシーで幕を閉じた。
 綾子・ぺヴァリー会長は「先輩方のおかげで20周年を迎えられ、これからも伝統文化を誇りにし、次世代へと継承していきたい」とあいさつし、これまでの功労者やゲストに感謝状を贈呈した。
 バージニア州から来た女性は「沖縄芸能を堪能した楽しいひとときだった」と話した。祝賀会終了後にも新たに軽食が準備され会場では懐かしの再会を喜ぶ語らいが続いていた。
(鈴木多美子通信員)