石垣島天文台 入場最多1万3906人 3年連続1万人超


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観光地として人気を集め着実に入場者数を増やしている石垣島天文台

 【石垣】国立石垣島天文台の2015年度入場者数は1万3906人で、年間入場者数が過去最多を更新した。1万人超は3年連続。同天文台が4日発表した。電波望遠鏡があるVERA石垣島観測局は2713人だった。

 石垣島天文台は06年の供用開始以降、来場者は増加傾向で、13年に宇宙を立体視できる映像システム「4D2U」(フォーディートゥーユー、4次元デジタル宇宙)を備えた「星空学びの部屋」の開設が、さらなる人気を集めている。
 宮地竹史所長は「航空会社の機内誌や旅行雑誌でも誌面を大きく割くなど、紹介される機会が増えている」と喜んだ。
 一方で、天文台は前勢岳の山頂付近にあり、交通路は林道で一方通行となっている。台風時には土砂崩れなどで通行止めとなり閉館することが度々あり、宮地所長は「観光客から通行に心配の声がある。環境整備が急務」と話した。