写真家の拠点誕生 まぶいぐみプロジェクト 沖縄市


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 県内写真家らによる「2016年・沖縄写真 まぶいぐみ連続写真展プロジェクト」の第1回写真展「伊波リンダ&小橋川共男」が9日、沖縄市中央のギャラリーラファイエットで始まった。70代の小橋川さんと30代の伊波さんという、世代の離れた写真家による沖縄の風景50点が展示されている。

 同プロジェクトは、戦後70年の昨年に、日米に翻弄(ほんろう)され続けるうちなーの「魂の危機」に、魂を込め直すことを目指した試み「戦後70年・沖縄写真 まぶいぐみ」の流れをくむ。今年は写真家同士の交流を目的に、談話スペースをギャラリー内に設けたほか、展示場の無料提供などを計画している。
 同プロジェクト実行委員会の国吉和夫代表は「沖縄市に写真家が集まれる場所ができて喜ばしい。若い写真家に作品を持って会場に来てほしい。一緒に語り合おう」と呼び掛けた。
 プロジェクトの一員の写真家の比嘉豊光さんは「経済的な事情で、写真を諦める人も多いと聞く。写真家の新たな拠点として利用してほしい」と話した。
 同ギャラリーの秋友一司オーナーは「ベテランのキャリアと新しい力が合わさり、沖縄の写真がどのようになるのか見守りたい。新しい写真家との出会いも楽しみだ」と語った。
 17日午後2時から同ギャラリーでギャラリートーク&ディスカッションが予定されている。
 ギャラリーへの展示、プロジェクトに関する問い合わせは秋友一司さん(電話)070(5691)9008。

作品を出展した伊波リンダさん(左から2人目)、小橋川共男さん(同4人目)と開催を喜ぶプロジェクトメンバーら=9日、沖縄市中央のギャラリーラファイエット