電動キックボードの飲酒運転疑いで現行犯逮捕 那覇署が沖縄初摘発 容疑者の米兵「酒は抜けていると思った」と否認


電動キックボードの飲酒運転疑いで現行犯逮捕 那覇署が沖縄初摘発 容疑者の米兵「酒は抜けていると思った」と否認 飲酒運転容疑で現行犯逮捕された容疑者が乗っていたレンタルの電動キックボード=11日午前、沖縄県那覇市の那覇署
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 那覇署は11日、那覇市久茂地の市道で酒気を帯びた状態で電動キックボードを運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、米軍キャンプ・ハンセンに所属する海兵隊伍長(22)の男を現行犯逮捕した。「1時間前に飲んだので酒は抜けていると思った」と容疑を否認しているという。県警によると、運転免許不要で電動キックボードが運転できる制度が7月に開始して以降、キックボードに関する摘発は県内で初めて。

 逮捕容疑は11日午前2時30分ごろ、那覇市の路上で基準値を超えるアルコールを帯びた状態で電動キックボードを運転した疑い。

 那覇署によると、容疑者はレンタルキックボードに乗って、那覇市久茂地の市道を国際通り方面から国道58号方面向けに走行していた。当時、知人1人と容疑者がそれぞれキックボードに乗っていたという。信号待ちで対向車線のパトカーと対面したところ、走行できない一方通行の市道に入っていったため、パトカーが停止を求めた。知人も飲酒運転で摘発された。

 改正道交法の施行で7月1日から最高速度が時速20キロ以下の電動キックボードは、16歳以上であれば運転免許不要で運転できるようになった。一方で、歩行者優先や信号・交通標識に従う義務、交差点での「二段階右折」、飲酒運転禁止などの交通ルールは適用される。