組み体操事故報告なし 安全徹底を再確認


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 全国で負傷者が相次いでいる組み体操での事故について、県教育庁は2015年度の県内での実態について調査した。それによると、15年度に県内の公立小268校のうち135校、公立中149校のうち69校、県立高59校のうち24校の運動会・体育祭で組み体操を実施していたが、病院の受診が必要となった負傷事故は報告されていないという。

 調査は昨年11月に初めて実施した。調査結果を踏まえ、県内の全公立小中校、県立高に対し、体育行事での安全管理の徹底を呼び掛ける文書を送付した。
 県教育庁保健体育課は「県内で組み体操の重大な事故は発生していないが、各校には子どもの安全を第一に考え、体育行事を実施してほしい」と話している。
 調査では、体育行事の練習や本番での病院受診を要する傷害発生数も集計した。小中高いずれも熱中症が最も多かった。