【石垣】石垣市が26日に断水を実施した件で、市水道部の比屋根悟部長は27日午後4時ごろ、断水は解消したと発表した。「市民や事業者に多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。石垣浄水場のろ過池に浮遊物がたまったことが断水の原因とした。市職員らが除去作業を続けており、28日にはろ過池も通常の状態に戻るという。
市水道部によると、今回、例年になく「急速に」ろ過池に浮遊物がたまったという。小雨で河川の水量が減り取水した水の濁度が高いこと、寒暖差による水温の変化で水処理をする微生物の処理能力が低下したことを要因に挙げた。
市水道部は25日からろ過池が詰まり気味であることに気づき除去作業を始めたが、もっと迅速に対応すべきだったとして見通しが「甘かった」と陳謝した。
市は26、27の両日、陸自石垣駐屯地の給水車とともに市内各所で給水作業をした。自衛隊への要請は市が県に依頼し県が災害派遣を要請した。
中山義隆市長は「災害時の初動対応を検証し、対処能力を向上させたい」と述べた。
(照屋大哲)