有料

沖縄アリーナ、来場者100万人を突破 コロナ禍の21年4月開業 計画上回るスピード


沖縄アリーナ、来場者100万人を突破 コロナ禍の21年4月開業 計画上回るスピード 来場者100万人を突破し、感謝する沖縄アリーナの片野竜三取締役=29日、沖縄アリーナ
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

沖縄市の沖縄アリーナの来場者数が29日、親子で楽しむイベント「エンジョイ沖縄アリーナキッズパーク」で100万人を突破した。2021年にコロナ禍での開業となったが、翌年から事業計画を上回るスピードで来場者が増えた。沖縄アリーナの片野竜三取締役が同日、沖縄アリーナで記者会見を開き「県外、国外から多くの人に訪れていただいた」と感謝の言葉を述べた。


 21年4月、プロバスケットボールBリーグ琉球ゴールデンキングスの試合から観客を入れたイベントを開始した沖縄アリーナ。これまでバレーボール男子日本代表戦や世界的なチェロ奏者「ヨーヨー・マ」のコンサート、オキナワモーターショー2023などさまざまなイベントが開かれた。

 コロナ禍の影響で21年度の来場者は約17万人だったが、22年度は約42万人と大きく伸びた。23年度は57万人を見込んでおり、事業計画で見込んだ35万人を上回っている。キングスホーム戦に約57万人、今夏のバスケワールドカップなどキングス以外のスポーツイベントに約21万人、コンサートやMICE関連イベントに約22万人が訪れた。

 沖縄市と連携して新型コロナワクチンの接種会場にしたり、台風の被害を受けた人の避難所として活用したりした。バスケウインターカップ県予選決勝や老人クラブの運動会の会場にするなど、さまざまな用途で使われる。片野氏は「沖縄市がビジョンを持って施設を造った。地域の人に身近に思ってもらい、アリーナができて良かったと思われたい」と語った。今後も積極的なイベント誘致や魅力的な自主事業を展開する予定で「『沖縄をもっと楽しく! 沖縄をもっと元気に!』というミッションを達成していきたい」と述べた。(古川峻)