GWにいかが? マングローブ目の前に! 名護わんさか大浦パーク


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 【名護】名護市の二見以北地域振興会(会長・宜寿次聰二見区長)が市の指定管理を受けて運営する「わんさか大浦パーク」で、市の天然記念物となっているマングローブを観察できる全長726メートルの観察路(遊歩道)が完成した。観察路の散策前後に学習場所として活用できる屋根付きの「セミナーハウス」も同パーク内に整備した。30日から利用できる。やんばる観光の新たな拠点として、東海岸地域の活性化が期待される。

マングローブなどを観察できる施設として完成した遊歩道=15日、名護市大浦

 わんさか大浦パークと同様に、観察路とセミナーハウスも二見以北地域振興会が市から指定管理を受けて運営する。整備事業費は約7億3千万円で、国が8割、市が2割を負担した。観察路の幅は1・2~1・5メートル。傾斜のある区間には手すりを設けるなど、車いすでの利用者にも配慮する構造を工夫した。
 市によると、大浦のマングローブは主にメヒルギとオヒルギで、面積や保全状態が本島内で最も良好な林の一つ。海水と淡水が混ざり合う「汽水域」に特有の多様な動植物が観察でき、説明板も設置した。オキナワアナジャコの塚や満潮時に沈む「沈下橋」もある。
 ガイドも養成し、観察路でマングローブを通過した後にそのまま集落内を散策できるツアーも企画する予定。従来実施してきたカヌー体験も継続する。
 宜寿次会長は「マングローブの枝をかき分けるぐらいに接近できる。観察路とカヌーで見え方が違うので、両方体験してほしい。北部全体の活性化、やんばるの核としての役割を担いたい」と強調した。
 観察路の利用料は高校生以上350円、小中学生200円、幼稚園児以下無料。問い合わせはわんさか大浦パーク(電話)0980(51)9446。