沖縄市の沖縄こどもの国で2日、「新春初まつり2024」が開かれ、干支の動物による引き継ぎ式があった。昨年の「卯」を担ったカイウサギのフクから、ツキノワグマの美月(11)に今年の「辰」を担う顔役が引き継がれた。干支にクマはいないが、美月は辰年生まれの”年女”であることから白羽の矢が立った。恒例のたすきの引き継ぎでは、同じく年男で同園の動物病院スタッフの仲間信志さん(23)にたすきが託された。
園内では家族連れなどがツキノワグマにちなんだ三日月型の輪投げゲームで新年を占ったり、美月の写真を撮ったりして楽しんだ。
甘い果物が好物の美月には飼育員からお年玉のメロンとキウイが渡され、おいしそうに頰張った。たすきを継いだ仲間さんは「傷病鳥獣のハヤブサのリハビリを担当している。野生復帰させてあげたい」と新年の抱負を述べた。
神里興弘園長は「日本初となる通年型の夜の動物園も今夏にはスタートする予定だ。今年のこどもの国は竜のように空高く昇るので、楽しんでいってほしい」とあいさつした。
ツキノワグマの美月は里山の迷宮で見られるほか、14日午後3時から誕生日会を実施する。(名嘉一心)