【渡嘉敷】渡嘉敷島周辺海域のサンゴの大規模白化現象が7月下旬ごろから確認されている。特に、潮だまり、礁原などや、島では「まじく」と言われるリーフ内の浅瀬のサンゴ白化が陸地からも肉眼で確認できる。
渡嘉敷港湾内の南北に広がるサンゴ礁群のテーブルサンゴなどが広範囲にわたり白くなっているのが確認できる。
元渡嘉敷村長の座間味昌茂さん(83)は「城島(ぐしく)から儀津崎のフカンシ、クバマ、アカンマにかけて大規模な白化現象を初めて目撃した」と話し、渡嘉敷漁協職員の小嶺ともみさんは「島に移住した1998年ごろ、白化現象があった。それ以来の大規模な白化ではないかと思われる。島のサンゴが死滅しないか心配だ」と話した。村営定期船の船員や漁民、ダイバーらからも懸念する声が聞かれた。
白化現象は、海水温の高い状態が長く続き、サンゴの体内にすみ栄養を供給する褐虫藻(かっちゅうそう)が急激に減少するなどして起こる。
(米田英明通信員)