【豊見城】豊見城市で下水道料金徴収に関する事務処理のミスが発生し、1989年以降に計62戸で約919万5千円が未徴収となっていたことが21日、分かった。市は5年の時効で回収不能となった約540万1千円を除く約379万3千円について、分割で料金を徴収する方針。平田幸稔水道部長は「市民、関係者に心からおわびする。再発防止に向け適切な事務処理に努めていく」とコメントした。
未徴収が発生した原因は、使用者から提出される「下水道使用開始届」を市が受け取った後、料金システムへの入力漏れがあったこと。市は「チェック体制が不十分だった」と不備を認めている。
昨年11月に事務作業で3件の未徴収が発覚し、市水道部が全戸調査を実施したところ、ことし4月上旬までに62戸の未徴収が判明した。市は21日現在、未徴収が判明した世帯を戸別訪問し、毎月の下水道料金に未徴収分を1カ月分ずつ上乗せして分割払いをするよう依頼している。
市水道部は今後、料金システムに下水道利用の情報を入力する際のチェック体制を強化するほか、年度ごとに入力漏れの確認を実施する。