島野菜を栽培、調理 6次産業化へ期待 美ら島キッチン、あす名護で開店


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
しゃぶしゃぶ用の島野菜を選ぶ名護市の稲嶺進市長ら=25日、名護市の「美ら島キッチン」

 【名護】農家の所得向上につながる6次産業化拠点を目指す「なごアグリパーク」(名護市名護)で、指定管理者の美ら島財団が27日に開店させるレストラン「美ら島キッチン」の試食会が25日に開かれ、店舗内が公開された。沖縄の島野菜をお湯に通す「島野菜・薬草しゃぶしゃぶ」やサラダなどが提供され、名護市幹部や観光業関係者ら約60人が参加した。食材活用で「キッチン」と連動する体感植物温室「スーパーファーム」の見学も行われた。

 スーパーファームでは温度やかん水を機械で制御し、天候に左右されずに安定的に島野菜や多様な植物が生産できる。購入や体験学習もできる。収穫した島野菜は、美ら島キッチンで食材として活用する。
 試食会の参加者らは、ンスナバー(フダンソウ)やサクナ(長命草)、カンダバー(イモの葉)など島野菜を種類豊富なドレッシングやたれを選びながらサラダやしゃぶしゃぶを楽しんだ。
 スーパーファームを視察し、試食会に参加した稲嶺進名護市長は「一括交付金の効果が発揮され、県内のモデルとして評価できるのではないか」と話し、6次産業化に向けた取り組みに手応えを強調した。
 問い合わせは、なごアグリパーク(電話)0980(43)6010。