シュワブ陸上で出土、新たに7点を文化財申請 名護市教委


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【名護】名護市教育委員会は米軍キャンプ・シュワブ内の陸上部を試掘調査した際に見つかった陶器片や石器とみられる物のうち、新たに7点を追加で文化財としての認定を求めている。認定手続きの一環で名護署に取得物届を提出し名護署から県警本部を経て28日までに県教育庁に提出された。

 市教委は今年1月にも陶器片や石器とみられる4点を文化財としての認定判断を県教育庁に依頼しており、県教育庁は今回の7点と合わせて計11点について、文化財として認定するかどうか判断する。試掘調査は2015年7月からことし2月まで行われた。
 一方で市教委は、文化財や土器とみられる物が見つかった辺野古崎の沿岸部や沿岸部に近い陸上部を遺跡認定するよう1月に申請した。遺跡認定を求める範囲の根拠について、より詳細な説明を県教育庁から求められており、5月以降の提出に向け資料作りを進めている。
 県教育庁文化財課は文化財認定、遺跡認定ともに、遺跡認定の範囲の根拠に関する市教委からの資料提出を受けて判断する方針だ。
 市教委の調査で15年10月にシュワブ沿岸の海域で発見された土器や石器、陶磁器については、県教育庁が同11月に文化財として認定した。
(古堅一樹)