「校内放送で政治トーク」 高校生、投票率アップへ議論


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グループで投票率向上の企画を討議する生徒ら=29日、那覇市銘苅のなは市民協同プラザ

 高校生らが政治について討議する「沖縄高校生未来会議」が29日、那覇市銘苅のなは市民協同プラザで開かれた。県内の高校生有志7人が主催し、フェイスブックなどで呼び掛けた高校生や中学生約40人と市民約10人が参加した。生徒らは国会議員を招いての討論や若者の投票率向上を考えるグループ討議を通して、政治について議論を展開した。

 生徒らは4~5人のグループに分かれ「若者の投票率を上げる企画」について討議した。「子どものころに政治に触れる機会が必要」「無関心の人に関心をもってもらうことが必要」などの意見が上がった。
 討議後、グループごとに考えた投票率を上げる企画を発表した。「スマートフォンで投票ができるようにする」「校内放送で政治についてのトーク番組を流す」といった企画が提案され、それぞれ順位付けした。
 また自民党の国場幸之助衆院議員、おおさか維新の会の下地幹郎衆院議員、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、社民党の高安克成北谷町議らを招いての討論会も開いた。生徒らはやや緊張した表情で「沖縄の学生に何を求めるか」「解決すべき沖縄の課題は」などの質問を投げ掛け、議員らは応じていた。
 主催した高校生有志7人は、ことし3月に東京で開催された「全国高校生未来会議」に参加した生徒で構成している。
 普天間高3年の比嘉麗さん(17)は「全国高校生未来会議に参加した生徒の間で、県内でも高校生が政治を討議する場を設けようという声が出て企画した」と経緯を説明した。
 参加した昭和薬科大付属高1年の田名麻衣子さん(15)は「グループ討論では協力して企画を考えることができた。今日の経験を友人にも話したい」と感想を述べた。