フットサルでつながる支援 ダイモンカップが報告会、今年は11月開催


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スポンサー企業を前に「ダイモンカップ」の取り組みや今後の活動展開を報告する糸数温子代表理事=4月16日、那覇市のサンプラザホテル

 国内最大級の女子フットサル大会「daimon CUP(ダイモンカップ)」を主催する一般社団法人daimon(糸数温子代表理事)の2015年度活動報告パーティーが4月16日、那覇市内のホテルであった。5回目の今年の大会で、平日の開催日を増やすなどして新たに不登校の子どもたちの運動会を開くことが報告された。

 ダイモンカップは「貧困・孤立に抗するコミュニティーづくり」を掲げて12年に始まった。会場内に就労支援ブースを設置して大会に参加する母親を支援するだけでなく、食料・書籍の寄付を呼び掛けるなどして女性やその家族、子どもたちが人や情報とつながる取り組みを展開してきた。
 今年は11月18日~20日の開催を予定。スポーツを通して実際に子どもたちに関わる取り組みとして、不登校の児童生徒の運動会の場としての機能を持つことを報告した。糸数代表は「アフリカでは、スポーツを活用してHIVの啓発活動や貧困対策につなげる事例がある。企業と協力関係を築きながら、子どもの貧困にアプローチしていきたい」と抱負を語った。
 これまで個別にスポンサー企業を訪ねて活動を報告してきたが、企業同士をつなぐ場として、報告パーティーを初開催し、スポンサー企業やNPO関係者など34団体45人が出席した。同日は糸数代表が琉球大学法文学部の野入直美准教授と共同で受け持つ同大での講義報告もあり、野入准教授が学生の「ブラックバイト」の実態を報告した。
 企業講演として、沖縄ファミリーマート広報・マーケティング室の比嘉智室長が、同社の社会貢献の取り組みを語った。
 参観者には事前に食料寄付が呼び掛けられ、それぞれが1カップ分のお米や未使用の金券などを持参した。寄せられた品は那覇市長田の子ども食堂「ほのぼのヒロバ」に贈られた。