天才浮世絵師が描く「琉球」とは…?


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展示された琉球八景を見る来場者ら=4月30日、浦添市美術館

 【浦添】浦添市美術館は4月29日から、葛飾北斎が描いた琉球八景を展示する「琉球八景展」と、昨年度新たに収蔵した漆器類を展示する「新!収蔵品展」を開いている。8日まで。琉球八景をなぞって選定した「浦添八景」を市民らが撮影した写真展も開催、企画展に併せて常設展の作品も入れ替えた。

 琉球八景は葛飾北斎が中国の書籍の挿絵を基に1832年に制作した連作の版画で、波の上や久米村など琉球王国時代の名勝が描かれている。実際にはない富士山や雪景色が描かれた作品があることが特徴。
 新収蔵品展では、沈金の古い技術で作られた牡丹(ぼたん)や唐草模様の食籠(じきろう)や、ヤコウガイを埋め込んだ螺鈿(らでん)細工の中央卓(ちゅうおうじょく)など、琉球王朝時代に制作された調度品などが展示されている。入場料は大人200円、大学生130円。