プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスは7、8の両日、沖縄市体育館でプレーオフ(PO)の西地区準決勝を行う。迎え撃つのは過去3度のリーグ優勝経験がある大阪エヴェッサだ。かつてキングスをリーグの頂点へ導いた名将・桶谷大ヘッドコーチ(HC)が率いる強敵に、キングスはいかにして立ち向かうべきか。桶谷HCの下でもプレーし、キングスで3度のリーグ優勝を経験した山城吉超氏から地区準決勝の展望や見どころを聞いた。
◆並里のスピードに要注意
―今季のキングスを見た印象は。
「16連勝を達成して、(岸本)隆一が(リーグ日本人最多タイの)41得点を挙げるなど後半戦に向けて集中力が高まっている」
―地区準決勝の相手は大阪に決まった。
「桶谷さんも(並里)成も沖縄をよく知っている。しっかりと準備をしているはずだし、成もやってやろうと気合を入れて来るはずだ。キングスは相手を食ってやろうという気持ちがなければいけない」
―試合の展望は。
「桶谷さんはキングスの選手一人一人の良いところと悪いところを分かっている。キングスの悪い部分をうまく突いて、守備から点につなげるバスケを展開するだろう。成のスピードにも注意が必要で、気持ちよくプレーさせてはいけない。キングスはしっかりリバウンドを取って、自分たちのペースに持っていけば勝利に近づく」
―勝利するために必要なことは。
「コートもベンチも同じ方向を向かないと厳しいゲームには勝てない。チーム一丸となって戦っているかどうかが試される。大阪は強い相手で、ファーストラウンドのように、うまくいかないはずだ。試合に出ているとか、出ていないとかは関係なく、全員の気持ちがコートに入っていないといけない。一人一人がやるべき仕事を自覚して、1秒1秒、全力でプレーすることが重要だ」
―キングスへのメッセージを。
「県民もブースターもbj最後はキングスが優勝して締めてほしいと思っている。全身全霊を込めて頑張ってほしい」
(聞き手・平安太一)
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PO地区準決勝は沖縄市体育館で行われ、7日は午後3時、8日は午後1時開始予定。チケットの当日券も販売されている。