ソフトボールの第13回一般男子大会県予選会が7日、嘉手納町総合運動場で行われ、決勝で久和建創SCが4―2でコクピット沖縄を下し、2年ぶりに頂点に立った。久和建創SCは全日本一般男子大会(8月6~8日、山梨県笛吹市)、コクピット沖縄は西日本一般男子大会(11月19~20日、福岡県北九州市)にそれぞれ出場する。
◆壮年と若手、一丸雪辱 久和建創
1―1でタイブレークに持ち込んだ久和建創SCが八回、好投したコクピット沖縄の先発・比嘉一貴を捉えた。監督で3番、45歳の又吉浩昭の三塁打でランナーが還り、1点勝ち越し。脇腹を痛めていた4番でエース、46歳の大城勝が続く。「もう走れない」と長打を狙うと、待ち構えていたライズボールを「どんぴしゃ」の感触で2点本塁打。昨年の決勝で敗れたコクピットを突き放し、雪辱した。
この日最優秀選手に輝いた大城勝は、直前の準決勝で先発完投、タイブレークで1―0と辛勝した。沖縄工高男子ソフトボール部顧問も務めており「県総体に出場する彼らのためにも負けられない」と痛みをこらえて奮起した。
七回1死満塁のピンチで一時、大城勝にマウンドを託したが、若手の先発徳本慎が変化球と直球のコンビネーションで好打線を1点に抑えた。二回に先制点を許したが好守備にも助けられ「我慢できたのが大きかった」。
チームは与勝地域在住で顔なじみの壮年主体だが、高校を卒業したての若手も加入する。昨年の悔しさをばねに「ずっとソフトボールをやってきた1年」(又吉監督)だ。2013、14年に出場した全日本大会では8強で涙をのんでおり、「今年こそは」と一丸、さらに高い場所を向く。
(石井恭子)