若者が動く!沖縄から 貧困解消へキャラバン


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あすのばの村尾政樹事務局長(右)と、県内から活動に参加する秋吉千國さん

 子どもの貧困対策に取り組む公益財団法人あすのば(東京、小河光治代表理事)は7月下旬から、沖縄を皮切りに子どもの貧困対策について話し合う全国キャラバンを展開する。支援団体によるディスカッションや県内の学生が主体となった企画を計画している。準備のために9日、来県した村尾政樹事務局長は「貧困率がより深刻な沖縄から、子どもの視点に立った対策について議論を始めたい」と抱負を語った。

 「あすのば」は、子どもの貧困問題に携わる全国の支援者や当事者の大学生により、昨年6月に設立された。国への政策提言によって児童扶養手当の増額を実現したほか、「入学・新生活応援給付金」制度を設けて全国の困窮世帯の子どもたちへ給付金を支給する事業などを行う。本年度は県内からも18人が受給した。
 企画に携わる那覇高校2年の秋吉千國(ちぐに)さんは「貧困は私たちの身近にある問題だが、普段は友達同士で語り合うことは少ない。この機会に参加して議論することで、身近な問題と知ってもらいたい」と参加を呼び掛けた。
 キャラバンの詳細は後日、「あすのば」のホームページ(http://www.usnova.org)で公開する。