【石垣】石垣市教育委員会が陸自石垣駐屯地での職場体験学習に関する資料を市内中学校長宛てに配布した件で、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会は9日、崎山晃教育長に資料の回収・活用依頼の撤回を求める要請書を手渡した。崎山教育長は「周知」として配布したとし、「必ず実施してというものではない」と答えた。要請後、報道陣の取材に依頼撤回も回収も「しない」と述べた。
市教委は1月に自衛隊沖縄地方協力本部石垣出張所作成の資料と、これを「活用」するよう依頼する崎山教育長名の文書を併せて配布していた。職場体験を実施するかどうかは各学校長に委ねている。
要請書は「自衛隊は軍事を担う特殊な職場」だと指摘し、「駐屯地での職場体験に反対」だと強調した。「学校長の判断に委ねるのは無責任」だとして市教委の姿勢を批判した。
市民連絡会幹事の西村幸吉さんは「軍隊を経験させることが教育現場にふさわしいのか。慎重であるべきだ」と訴えた。
(照屋大哲)
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陸自職場体験「資料回収を」 石垣市民団体要請 市教委は拒否
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照屋 大哲
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