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自衛隊での職場体験の目的は…「親近感」「防衛に正しい知識」 防衛省側が回答 石垣市教委が資料配布


自衛隊での職場体験の目的は…「親近感」「防衛に正しい知識」 防衛省側が回答 石垣市教委が資料配布 陸上自衛隊石垣駐屯地(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 【石垣】石垣市教育委員会に職場体験学習の資料配布を依頼していた自衛隊沖縄地方協力本部石垣出張所は18日、職場体験の目的について「親近感の醸成を図り、わが国の防衛に対する正しい知識の普及に努める」ためなどと回答した。琉球新報が17日に送った質問に答えた。

 資料の配布依頼については「総合的な学習支援は防衛省として文部科学省に協力していることから教委に案内した」とした。中学校を対象にしたことについては「今回のプログラム上、中学生に適した内容であったため」と答えた。

 石垣市教委は依頼を受け、市内9校の市立中学校校長宛てに、自衛隊の職場体験の資料を配布していた。

 自衛隊側が作成した資料には職場体験の内容として、イメージ写真とともに災害対応機材の展示、装備品の装着体験、救急法などが記されている。最終10ページでは「本体験を通して、自衛官という職業を知っていただくことで職業選択の幅を広げる一助になれば」とPRしている。

 学校関係者からは「認知させようと学校に入り込んで来て許せない。怖い」と懸念の声があった。

 (照屋大哲)