中学校で自衛隊ヘリの体験搭乗チラシ 申込書を配布 自衛官の外部コーチが生徒に手渡し 石垣・沖縄


中学校で自衛隊ヘリの体験搭乗チラシ 申込書を配布 自衛官の外部コーチが生徒に手渡し 石垣・沖縄 自衛隊のヘリ(資料写真)
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 【石垣】石垣市内の中学校で、陸上の外部コーチを務める自衛官の男性が3、4日の両日、校内で生徒らに、陸上自衛隊ヘリの体験搭乗に関する案内資料と申込書を配布していたことが6日、分かった。市教育委員会や学校によると、約15人の希望する生徒に手渡し、そのうち約10人がこの学校の体育教諭を通じて搭乗を希望する申込書を提出したという。

 学校側は配布について「知らされておらず、校内での配布は問題だ」とし、5日付で体育教諭に口頭で厳重注意した。コーチに関しては外部であることなどから、対応は未定としている。

 自衛隊沖縄地方協力本部石垣出張所によると「自衛隊活動を市民に身近に感じてもらう」ことを目的に、21日に那覇市の陸自第15旅団のCHー47JAを使って、新石垣空港発着の体験搭乗をする。定員は90人。

 9月から市内の中高校生を中心に募集を開始したが、思うように集まらず、小学生まで対象を広げた。10月に入り保護者も含め、定員に達したという。

 1グループ約20人ずつに分け、市内上空をおよそ20分ずつ飛行する。体験搭乗は県内各地で実施しているという。

 市教委の担当者は配布に関して「最低限、校長の許可は必要だった」とし、校長が許可・不許可の判断をすれば、市教委はその判断を「尊重する」とした。 (照屋大哲)