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辺野古警備2社独占 陸と海、2年半で契約総額165億円

 【名護】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古での新基地建設で、陸上、海上の警備業務がそれぞれ特定の警備業者の独占状態にあり、警備業務の契約総額が、2014年6月から16年12月の2年半で少なくとも165億円に上ることが15日分かった。また海上警備業務を請け負う警備会社のマリンセキュリティー(沖縄市泡瀬)が1週間に40時間以上、勤務させるために義務付けられた労使間の協定を結ばないまま、超過勤務させ、残業代も支払っていなかったことも分かった。15日、従業員が明らかにした。

 警備業務の一般競争入札の参加は陸上、海上で各1社だけで、それぞれ落札率は99%を超えていた。一般競争入札は、それぞれ2回行われ、陸上の警備業務は総合警備保障(東京)、海上警備業務はライジングサンセキュリティサービス(東京)が2回とも落札した。実際の海上警備業務はライジング社の100%子会社のマリン社が行っている。

 落札金額は陸上が約19億円(落札率99・8%)と約16億円(落札率99・2%)、海上が約24億円(落札率99・5%)と約21億円(落札率99・9%)だった。ゲート前などでの警備業務が始まった当初の14年は、大成建設が工事業務として受注し、2社に再委託していた。警備費は陸上が約42億円、海上が約44億円だった。

 マリン社の労務状況については、従業員が1日平均で5時間半の超過勤務をしているにもかかわらず残業代が支払われていなかった。従業員によると、求人誌には日勤で午前8時~午後5時が勤務時間で、日給は9千円とされている。だが実際には、大浦湾での業務が行われている同時間帯の前後で1日平均計5時間半の残業が発生している。