デニー知事、住民の「強い懸念は当然」 計画の是非、検討を 陸自訓練場新設で 沖縄 


デニー知事、住民の「強い懸念は当然」 計画の是非、検討を 陸自訓練場新設で 沖縄  陸自訓練場新設計画に対する住民の反対に「強い懸念が示されるのは当然のことだと思う」と話す玉城デニー知事=13日午前9時すぎ、沖縄県庁
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 沖縄県の玉城デニー知事は13日、うるま市石川のゴルフ場跡地で計画されている陸上自衛隊の訓練場新設について「沖縄県としては、米軍基地のさらなる返還を求めている。自衛隊基地の計画が進められることが住民にとって不安を増幅させることになっては絶対に良くない」と指摘した。「地域住民の思いに応えられるように、防衛省は計画についての是非をしっかり考えてほしい」と話し、地域住民の意思を尊重することを改めて求めた。

 11日に防衛省が住民説明会を開き、住民から反対の声が上がったことについて、「計画地域が住宅地に近接しているにもかかわらず、事前の十分な説明もないまま計画ありきで物事が進んでいることに、地域住民から反対を含めて強い懸念が示されるのは当然だと思う」と話した。

 県は防衛省に訓練場新設についての説明を求めているがまだ決まっていないという。

 木原稔防衛相は16、17日に来県し、玉城知事と面談する予定。玉城知事は面談の際に「(訓練場についての話を)恐らく出さざるを得ない。内容については検討していく」と話した。(沖田有吾)