【動画あり】デニー知事「地元の強い反対意見伝える」 17日の防衛相面談で うるま陸自訓練場計画 沖縄


【動画あり】デニー知事「地元の強い反対意見伝える」 17日の防衛相面談で うるま陸自訓練場計画 沖縄 陸自訓練場新設計画について記者の質問に答える玉城デニー知事=16日午前、沖縄県庁
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 沖縄県の玉城デニー知事は16日に行われた定例記者会見で、うるま市石川のゴルフ場跡地で予定されている陸上自衛隊の訓練場建設計画について、17日に木原稔防衛相と面談する際に地元に強い反対意見があることを伝え、地元の意向を尊重する姿勢を示すように求めることを明らかにした。

 玉城知事は、16日朝にうるま市石川地区自治会長連絡協議会から、訓練場計画断念を求める立場に立つよう要請を受け「あまりにも住民の生活地域、教育施設と隣接し、とても訓練に適する場所ではないという非常に強い反対意見があった」と話した。

 木原氏との面談について「十分な説明なく計画ありきで進められているような新たな訓練場の設置について、要請者の思いを伝える必要がある。計画ありきで進んでいる状況では、地元の皆さんが不安に思い、反対するしかないというのも当然だ」と話した。

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設について、1月28日に林芳正官房長官と面談し計画の断念を求めた後も工事が続いていることについて「非常に残念に思う」として、普天間飛行場負担軽減推進会議の本会議の開催を求め、自身も出席したいと話した。

 石垣市の尖閣諸島周辺で、中国海警局の船が、飛行する自衛隊機に対して退去を警告していたことについて、「尖閣諸島はわが国固有の領土という政府の見解を、県としても支持すると繰り返し述べている」とした上で「県としては尖閣諸島を巡る問題がエスカレートし不測の事態が生ずることにならないよう、日中両政府に対しては平和的、安定的な信頼関係の構築を引き続き求めていきたい」と話した。(沖田有吾)