「帰ってほしかった」 沖縄県民 悲しみ、憤り、涙…


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 「米軍がいるから事件が続く」「元気で帰ってほしかった」「人ごととは思えない」―。米軍属の男が逮捕された19日、被害女性の自宅近くに住む住民や同世代の人らは事件の急展開に驚き、悲報に声を落とした。

 うるま市大田の仲村恵子さん(68)は「大田は静かで何もないところだ。事件が起こるとは夢にも思わなかった。私にも娘がいる。女性の家族や関係者の思いを想像すると悲しい」と声を詰まらせた。

 近所に住む80代の女性は「行方不明になってすぐ、親類がチラシを持って近隣の住民を訪ねていた。私も孫が来年成人式を迎えるので人ごととは思えない。元気で帰って来てほしかった」と涙ぐんだ。

 那覇市の繁華街を歩いていた漢那りささん(22)=会社員=は「怖さしかない。基地は要らないから出て行ってほしい。米軍関係者の事件が続き、沖縄の女性は軽く見られている気がする」と憤った。

 「遺族の気持ちを考えるとあまりにも苦しい」と語るのは城間智也さん(19)=那覇市、フリーター。「事件が絶えず発生していることは許せない。基地の存在や規制強化など、見直す必要を感じる。県外の人はどう受け止めているのだろうか」と話した。

 那覇市の山根義文さん(43)=会社員=は「米軍は事件が起こるたびに綱紀粛正を唱えるが、統制が取れていない。被害者を思うとやり切れない。何も悪いことをしていないのに」と硬い表情で語った。