生まれ育った沖縄の地で成長の跡を見せた。1軍定着を目指す阪神の岡留が八回のマウンドに上がり、2三振を奪って三者凡退。無失点で乗り切り「やりたいことがしっかりできた。オープン戦が続くのでやっていることを継続したい」と充実の表情を浮かべた。
沖縄尚学高から亜大を経て今季が3年目。やや低い位置から腕が出る右の変則フォームが持ち味だ。左の後藤から落ちる球で空振り三振を奪うと、遊飛の後は右の石橋の内角をスライダーで突いて見逃し三振に切った。
昨年2月は対外試合で制球を乱して降板するなど安定感を欠いた。1年前と見違える投球に、岡田監督は「こんなに変わるんやからすごい。自分の努力。そら使わんとしょうがない」と大絶賛。「1点差で負けている時の投手やな」とシーズンでの起用法まで示唆するほど。敗戦の中の収穫となった。
【中日―阪神(中日1勝、12時30分、アグレスタジアム北谷、4689人)】
阪神
010000000│1
00202000X│4
中日
▽勝 土生2試合1勝
▽S 松山2試合1S
▽敗 才木1試合1敗
▽二塁打 森下、山本、カリステ
▽失策 渡辺、福永
▽暴投 橋本
▽与死球 藤嶋(野口)
▽試合時間 2時間55分
【評】外野の一角を狙う中日の三好が2安打1打点と打撃で存在感を示した。カリステは2安打2打点。柳はまずまずの仕上がりで2回を1失点だった。阪神で先発を担う才木は3回を2失点。新外国人ゲラは実戦初登板で1回を無失点。