那覇市立松島小学校6年の仲里賢人君(11)、田場大智君(11)、金城遥希君(11)は18日、児童が自主的に集めた募金14万9422円を熊本地震義援金として琉球新報社に託した。募金活動のきっかけは、仲里君が授業中に描いた1枚のポスター。「がんばれ熊本県」のメッセージを見た児童らが共感し、児童会のメンバーが立ち上がったという。
仲里君は自画像を描く授業で早めに終わり、先生に「ポスター描いていい?」と許可をもらって仕上げた。東海大学の寮が倒壊したというニュースが頭を離れず、早く復興してほしいという願いを込めて描いた。
仲里君や児童会メンバーの呼び掛けで募金活動を行ったのは9~13日の5日間。児童会の代表委員が各クラスで募金の意義を説明して募金を入れるオリジナルの封筒を配布した。児童会メンバーが午前7時50分~8時10分まで玄関前などに立ち、登校してくる児童から募金を集めた。
募金する意義を児童に理解してもらうため、地震の被害を伝える新聞の写真を利用したオリジナルの新聞も作成。募金をした児童に対し、図書館で1冊多く借りられる券を配布するなど、楽しみながら参加できる仕組みも作った。
募金箱の中には、お金だけではなく手紙も入っていた。手紙には「がんばってね。おうえんしているよ」など、熊本県民に向けたメッセージがつづられていた。通勤途中の近隣住民も募金に協力したという。
仲里君らは「自分が熊本の人だったら募金してほしいと思うから、募金活動した。食料など足りないものを買ってほしい」と話した。